「Interface」 (CQ出版社2000年1月号 P.176~P.184) に掲載され、御好評いただいた記事をもとに作成した解説資料です。
当時のパラレル型フラッシュメモリの一般論として、フラッシュメモリ、フラッシュファイルシステムを考える上での参考資料として、御一読ください。
目次
はじめに
フラッシュメモリとは電気的に消去(書き換え)可能なROMの一種です。
1984年東芝によって発明され、電気を流すとフラッシュのように一瞬で消去できることからフラッシュメモリと名づけられました。
その後、電源を切ってもデータが消えない、 高集積化に適した構造になっている、などといったことから多くの半導体メーカ が参入し、今では携帯電話やデジタルカメラ等、多くの情報機器に利用されてきています。
電気的に書き換えができる不揮発性メモリとしては、他にもEPROMやEEPROMなどがあります。
EPROMの長所は低コストなことですが、オンボード状態での書き換えができない、 データを消去するときには紫外線を照射しなければならないといった問題があります。
また、EEPROMはオンボード状態で電気的に書き換え可能ですが、高価となっています。
しかし、フラッシュメモリはオンボード状態で書き換え可能な上、 EPROM並みの低価格であるといった特徴があります。
一般的にデータを保存したり取り出したりするためには、ハードディスクをはじめとしたストレージデバイスを使用します。
しかし、これらの機器を携帯情報機器に搭載するには、
- サイズの問題
- 消費電力の問題
- 使用環境の問題
を克服しなければなりません。
そこで、ハードディスクなどのストレージデバイスに代わり、フラッシュメモリを応用したストレージデバイスが使用されてきています。
フラッシュメモリをリムーバブルメディアとして利用したものには、
- コンパクトフラッシュ (CompactFlash)
- スマートメディア (SmartMedia)
- メモリースティック (Memory Stick)
- マルチメディアカード (MultiMediaCard)
- SDメモリカード (Secure Digital)
- ミニチュアカード (MiniatureCard)
などといったものがありますが、
機器内部にフラッシュメモリチップを搭載してオンボードフラッシュメモリとして利用する場合もあります。
これまでのフラッシュメモリの用途としては、
- データロギング (フライトレコーダなど)
- データテーブル (設定情報など)
- コードストレージ (PC用BIOS、ファームウェアなど)
などがありましたが、フラッシュメモリの高密度化、大容量化にともなって、
ファイルシステムのストレージデバイスとして応用されることが多くなってきています。
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